SHORT STORY
陽だまりの朝ごはん
さやか「綴理先輩、朝ごはんですよ。ちゃんと起きてください」
綴理「ん……さや、おはよう」
さやか「おはようございます。ほら、座ってください。今日はお味噌汁と卵焼きです」
綴理「さやがつくった?」
さやか「はい。ですから、冷めないうちに食べてくださいね」
綴理「じゃあ、たべる」
さやか「……綴理先輩、お箸が止まってますよ」
綴理「まだ、ねむい」
さやか「もう……。では、まずお味噌汁を飲みましょう。はい、持ってください」
綴理「さやは、朝からすごいね」
さやか「綴理先輩のお世話をしていたら、こうもなります」
綴理「そっか。ボクが、さやをすごくしたんだ」
さやか「なんですか、その解釈は」
綴理「でも、さや」
さやか「はい?」
綴理「さやのごはん、まだ食べてない」
さやか「……わたしは後で大丈夫です」
綴理「だめ。ボクだけあったかいの、ちょっとさみしい」
さやか「……そういう言い方、ずるいですよ」
綴理「いっしょに食べよ」
さやか「……はい。では、一緒にいただきましょうか」
綴理「うん。朝ごはん、もっとあったかくなった」